
ハワイ国際結婚情報会社
マリッジイントロダクションズ・ハワイ
森田玲子社長
結婚相談所と聞くと、「パートナーを自力で見つけられない男女を世話するところ」という、ネガティブな印象を受ける人が中にはいるかもしれない。しかし、ホノルルで最大手結婚相談所
「マリッジ・イントロダクジョンズ・ハワイ」(MIH)を営む森田玲子社長は、「それはひと昔前の話」と、
そんな偏見をきっぱり否定する。「当社を訪れる方達は『自分の幸せは自分で掴む』という、人生を積極的に生きる人達。受け身で出会いを待つのではなく幸せのチャンスを可能な限り自分の力で広げようという、ポジティブ思考の方が中心です」
設立から今年で十年。会員の一人一人と直接向き合い、「必ずゴールインしてほしい」
との願いのもと全力で業務に取り組んできた、と森田社長。「ベストな相手を紹介することもMIHの業務の一つですが、文化の違いなどから生じる
不安や問題、結婚後の永住権の手続き、新生活における相談まで、総合的にサポートしています。
国際結婚の経験者であるスタッフが会員と共に、結婚までの道のりを歩んでいきたいですね」
その結果MIHは、今では毎月3〜7組がゴールインするという、順調な活動を営んでいる。
森田社長は1987年、結婚を機にハワイ移住。旅行関係等の事業経営を経て、
1994年1月、MIHを設立した。日本の地方都市の実業家一家に生まれ、元々ビジネスに関心が強かったこと。そしてクリスチャンとしての素養から、
人が幸せになるプロセスに関わる事業・サービスに関わりたかったという。 「どんなに人生で成功して名声・地位・資産を得ても、人は愛がなければ本当の意味で
幸せを実感することはできません。当社を訪れる人は、愛の部分で空虚な人達。 そんな方達が私共を通じ、生きている幸せを実感できる最高のパートナーに出会うことができたら本望です」
MIHを立ち上げるにあたり、もちろん事業家としての鋭い勘も働いていた。
「二十一世紀の女性は、一世代前までとは全く異なった結婚観を持っています。日本女性も積極的に海外に進出するようになり、妻を『良き妻』としてだけでなく
『人生のパートナー』とも考える外国人男性の存在に気づき始めた結果、国際結婚を
希望する女性が増えたことが一つ。また現代女性は昔の女性とは異なり、 結婚適齢期に左右され妥協をしてまで結婚をしなくなった、ということが一つです。
この現代女性の結婚観を十分理解しなければ、結婚相談所の経営者として成功できません。
そこで男性会員の質を高くすることが重要な要因であると考えた結果、 当社の男性会員の質は大変高くなっています」
森田社長は続ける。「会員の質を高くするというポリシーのもと、ソーシャルセキュリティー番号は写真入りIDカードで確認し、基本的な諸条件を厳しくチェックするというように、
男性の身元審査は徹底的に行っています。日本在住者については、戸籍抄本とパスポートのコピーを提出していただき、審査します。結果として、当社には身元の確かな人達が会員登録しています」
MIHのシステムをここで簡単に説明すると、入会希望者はまず無料カウンセリングに出席。サービス内容の説明を受けた後、希望者は登録料を含む会費を支払い会員になる。無事審査を経て会員登録が完了すると、さっそく他の会員との出会いがスタート。
この時紹介方法には、A、会員の写真入リストから相手を選ぶ。 B、同様に相手から選ばれる。
C、MIHからの推薦を受ける、という三つの方法がある。入会から一年間、紹介人数に限りはない。
自分の会いたいペースで、好きな場所、好きな日時を指定して相手と会うことができる。初回のデートは、もちろんMIHがアレンジする。 「出会いというのは、縁ですから。ある人は五人目に最高の相手と巡り合うでしょうし、
ある人は十人、二十人と会う必要があるかもしれません。犬や猫のお見合いではありませんから、本当に自分にとってベストな相手に会えるまで、可能な限り会っていただきたい。
結婚はゴールではなくスタートなのですから、決して妥協することなく人生最高の
パートナーに巡り会っていただきたいですね。」
MIHの会員数は現在ハワイで最も多いといわれているが、現在精力的に活動
している会員は、男性が千人(年齢は二十三歳から八十四歳)、男女の比率は 男性が52%、女性は48%である(十九歳から七十六歳)。男性については95%がハワイ在住者で、残りはアメリカ本土に在住。全員がアメリカ国籍だ。女性は約六割が日本人(ハワイ在住者と日本在住者)、
残り四割弱がハワイ在住のアジア系アメリカ人という構成。つまりMIHは「日本人経営の日本人のためだけの結婚相談所」ではない。
副社長もハワイ出身であり、ハワイでは地元企業との認識が浸透しているため、 ローカルの女性会員も四割弱いるとのことだった。
中には、専門職につく会員も多い。いわゆるエリートと呼ばれる人達が、 「なぜ自らパートナーを見つけられないのか」との素朴な疑問がどうしても湧くが、
それについて森田社長は次のように説明する。
「サクセスしている男性というのは超多忙で、女性と出会う時間がありません。街角やクラブで知り合った女性は、単なるデートの相手としてはいいとしても、
真剣な結婚の対象として考えられるでしょうか?しかし、当社ではある意味において
女性の身元保証 をさせて頂いていますから、質の高い男性が安心して相手に会うことが
できるわけです。また彼達は結婚相手に対して明確な希望条件をそれぞれお持ちです。そこで結婚を真剣に考えた時、MIHにプロフェッショナルなマッチメイキングのコンサルティングを
求めて入会される。そういった理由から、必然的に質の高い会員が多くなるのでは」
一方女性会員の中には、諸々の背景から人生を模索している段階の人も多い。
仕事に忙殺され人生に疲れた人や夫の浮気・暴力・借金などで離婚し自信を喪失している人、子供を抱え将来に不安を抱える人。そして年齢が高くなり老後に不安を抱いている人、など様々だ。 「そういう方にはまず、物事を肯定的に見るよう、アドバイスをすることから始めます」
会員に適切なアドバイスができるよう、カウンセリングや心理学を勉強したという森田社長は、会員の相談役でもある。「ものの見方によって、人は本当に変わるものです。年齢も、年をとると共に内面も
豊かになると考えるなら、決してマイナスにはならないはず。離婚経験だって、経験から
たくさんの事柄を学び、それを血、肉として成長するなら、必ずプラスに転換できるはずです」
その言葉を裏付けるように、MIHには多くのサクセス・ストーリーがある。たとえば、子供を出産し夫に子供を見せた日に、その場で愛人がいる事実と離婚を告げられた女性。
この女性も森田社長のカウンセリングのもと、子供と人生を再スタートすることを決意。今では裕福な会社社長と結ばれ、幸せに暮らしている。「幸せは待つものではない、自分で掴むものだと激励し、会員が自信をつけてどんどん輝いてくる姿を見ると嬉しくなります。クリスチャンである私は、この仕事は神様から
与えていただいた天職だと思っています」
そんな森田社長の今後の抱負は、現在のシステム、サービスをいっそう充実させ、より多くの会員に人生の良きパートナーを見つけてもらうことが一つ。さらには、日本で既婚女性も含めたセミナーを開くことがもう一つのビジョンだという。「日本生まれの私もハワイでの生活が長くなり、客観的な観点で日本女性を眺められるように
なりました。以前から日本女性にも生きがいを持って前向きに、もっと積極的な人生を生きてほしい、心から幸せを実感できる人生を歩んでほしい、と思っていました。そんな理由から、
『女性として幸せであるために、現代女性はどうあるべきか』といった内容のセミナーを
日本で開けたら、と考えています」そのためには自分自身、あと五年は勉強しなくては、と森田社長は謙虚。しかしその日は意外に早く訪れるのでは?低迷を続ける日本社会で、二十一世紀の現代、
積極的人生の指針を求める女性は多いはずだ。
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